2019年05月

醤油の香りが漂う「醤の郷」 (3)

醤油の香りが漂う「醤の郷」 (3)

地図を片手にお目当ての作品を探しながら行くのですが、
方向音痴ですので、ときどき「いまどこ?」ってことになります。
でも、あちこちに案内板があるので、助かります。

右に行くと、先ほど見た オリーブのリーゼント などがあります。
まっすぐに行くと「鐘舎 Bell Shelter」「つぎつぎきんつぎ」とあります。
案内板に従って進みます。
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道に迷うこともなく、ほどなく「鐘舎 Bell Shelter」に着きました。
かつては米蔵だった倉庫を利用したものです。早速、中に入ってみました。
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広い空間に何かの音が静かに流れています。
作者自身が小豆島の名産である醤油が作られる工場の音や、
世界各地から集めてきた神社仏閣の音らしいです。
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鐘が置いてありました。
係の人が「鐘をたたいてみてください」
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たたいてみました。すると、脇に置いてあったマイクを通じて、
水の中に設置されたスピーカーに伝わり、その音が水面を揺らします。
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その波紋が大きなスクリーンにリアルタイムに映し出されます。
その波紋は、鐘を鳴らした人の、その時だけの模様です。
建物内に荘厳で幻想的な空間が広がっていました♪
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鐘の音の余韻に浸りながら次の作品へと向かいます。
路地の中に作品の案内図があり、その向こうに瀬戸芸目印の青い旗が見えました。
作品名は「つぎつぎきんつぎ」。面白い名前です。
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中に入ってみました。こちらも不思議な空間が広がっています。
薄暗い中に、サッカーボールのようなものがたくさん転がっていて、
白を基調とした細長いポールが何本か立っています。
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よく見るとお皿やコップ、丼、急須などの食器類です。
島民から不要になった陶磁器製の食器類を提供してもらって、
それらを「金継ぎ」という伝統技法でつなぎ合わせているのだそうです。
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確かに、つなぎ目は金色です。
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例え割れても金継ぎをして大切に使ってきた、
そうした島の人たちの思いを作品として蘇らせた立体作品です。
ものを大切にする、その心を改めて教えていただきました。
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醤油の香りが漂う「醤の郷」 (2)

醤油の香りが漂う「醤の郷」 (2)

美しい町並みを楽しみながら、少し坂道を上って行ったところに、
この地区で一番見たかった作品に出合えました。
オリーブ畑の中で、太陽の日差しを浴びてキラキラと輝いています。
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作品名は「オリーブのリーゼント」です。
作者は、このオリーブ園の持ち主で、
ほぼ毎日、我が子のように磨いているらしいです。ホントにピカピカです。
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初めて見た人は、「ペンギン?」「たまごにクジラが乗っている!」
「オリーブの実にオリーブの葉っぱが乗っているみたい」等々。
見た人がいろいろと想像してくれる、作者はそれが楽しいのだそうです。

すぐそばにリーゼントの帽子が置いてありました。
ユーモアがあっていいですよね。ナイス
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訪れた人たちはリーゼントを被って記念撮影。
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とっても楽しそうでした。
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オリーブ園を楽しんだ後、町中へ帰って来ました。
表通りに面して「ジョルジュ・ギャラリー」という作品がありました。
26年間使われていなかった古民家を改装したギャラリーです。
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時間の都合で内部には入らなかったのですが、
その一部がギャラリー前に写真展示されていました。
和室に円形の幾何学模様が描かれています。
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内部の展示は、インスタレーション手法というらしく、
絵画や彫刻といった「もの」を単に見せるのではなく、
様々な素材を組み合わせて配置・構成した「空間」全体を
一つの芸術的空間として呈示する手法のようです。う~ん、ちょっと難しい。

ギャラリーのすぐ裏手に立派な神社がありました。
内海八幡神社というらしく、
鳥居には「国家豊栄」「海上安全」という文字が見えます
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内海八幡宮のすぐ横に、かつて醤油組合事務所だった建物がありました。
この建物でインスタレーションを発表するということで、ちょっと興味がありました。
でも、残念ながら春会期は開いてなくて、夏と秋の会期のみでした。
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作品名は「静寂の部屋」。床や壁、書棚など全て灰色に塗装されたモノトーンの空間で、
ここに鑑賞者が入ることで色彩が生まれるというダイナミックな作品だという。
楽しみにしていただけに残念。下調べが不十分でした。(反省)

醤油の香りが漂う「醤の郷」 (1)

醤油の香りが漂う「醤の郷」(1)

土庄港から瀬戸内国際芸術祭 (瀬戸芸) の作品鑑賞にスタートです。

まずは、バスターミナルでバスのチケットを購入しました。
購入したのは2日間島内のバス乗り放題のチケット。1,500円です。
バス賃を気にする必要もなく、安くてとっても便利です。

土庄港から瀬戸内海の島々やオリーブ畑を見ながら、
最初の目的地である醤の郷 (ひしおのさと) には40分ほどで着きました。
この地区は、醤油や佃煮工場が集中し、
今でも明治時代に建てられた一部の醤油工場や蔵が使われています。
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この建物は近代化産業遺産だそうです。
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少し行くと、瀬戸芸オブジェの目印である青い旗が見えてきました。
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作品名は「おおきな曲面のある小屋」という作品です。
屋根は瓦で、周囲の町並みに溶け込んでいます。
建物は、醤油蔵になじむように、柔らかな曲線を描いています。
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内部は、トイレになっています。本物です。
町歩きの途中にこうしたきれいな公共のトイレがあると助かりますよね。
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次の作品は「Umaki camp」です。
「Umaki」は、馬木という地区名です。
つまり、馬木のキャンプ場という意味らしいです。
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島の人たちと観光客の交流がコンセプトで、
庭にはピザ釜があり、建物内にはキッチンもありました。
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島の人たちと観光客の交流の場だけでなく、
地域に開かれた公共の場所として、コンサートが開かれるなど、
幅広く利用されているそうです。
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瀬戸内国際芸術祭2019

瀬戸内国際芸術祭2019

ゴールデンウィーク明けに、瀬戸内国際芸術祭に行ってきました。
3年に一度、瀬戸内に浮かぶ香川・岡山両県の12の島々などを舞台に
開催されている現代アートの芸術祭で、今年で4回目になります。

これまでに第1回と第3回に訪れたことがあります。
第1回 は岡山県の宇野港から直島へ。
第3回は香川県の高松港から 女木島男木島豊島 と回りました。

今回は前回と同じく高松港から出発し、2日間かけて小豆島を巡りました。
さすがにこの時期は、人影も少なく、
天気にも恵まれて、のんびりと作品を鑑賞することができました。
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(左下が高松港、右上に小豆島があります。)

高松港です。遠くの方に大型クルーズ船、
その手前に前回見た オブジェが見えます。カラフルな2本の柱が印象的です。
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高松港からは、小豆島をはじめ、直島や豊島などへ、
たくさんのフェリーや高速艇が結んでいます。
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土庄港へは高速艇で向かいます。
小豆島で勤務する方が意外と多かったです。
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30分ちょっとで土庄港へ着きました。
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二十四の瞳でお馴染みの「平和の群像」が出迎えてくれました。
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何十年も前に単行本で読みました。映画にもなりましたよね。
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小豆島といえばオリーブが名産です。
「オリーブの歌」という歌碑がありました。
初めて知ったのですが、作曲は服部良一さんです。
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旧開智学校校舎が国宝へ

旧開智学校校舎が国宝へ

今朝 (5/18) の新聞によると、長野県松本市にある
「旧開智学校校舎」が国宝に指定されることになったそうです。
旧開智学校校舎は、1876年に建てられたもので、
日本の伝統的な技法で洋風に見えるように建築した「擬洋風」の学校です。
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幕末から明治初期に流行した建築様式らしいですが、
石積みで縁取られているように見える白い外壁は、日本の伝統的な漆喰塗りです。
等間隔で配置された縦長の窓もお洒落です。(^^)
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正面屋上にある八角形の塔には、
寺院の高欄を思わせる手すりが付いています。
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正面玄関には、右から書かれた学校名があり、
その下には龍の彫刻が飾られています。
さらにその下は唐破風屋根を設けた車寄せになっています。
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校名を支える子どもたち。
いかにも小学校という感じがします。
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明治以降の学校建築では初めての国宝指定です。
関係者をはじめ地元の方々の喜びも一入でしょうね♪
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プロフィール

kawataka

Yahoo! ブログから通算して17年。マイペース、健康第一で頑張っています。

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